お悩みQ&A

小児歯科・小児矯正Q&A

Q

子どもをクリニックに連れていくのが大変です

A

お子さまにはありのまま、正直に話をすることをお勧めします。

子供はたいてい病院へ行くことがきらいです。
当クリニックでも、特に初診のお子さまは、ママが大変な思いをして連れてくることが多いようです。それでも私は、ママたちに「嘘をついて連れてきてはいけませんよ」と言っています。当クリニックの隣はスーパーです。そのスーパーに行こうとお子さまを誘いながら、うちに連れてくるママもいるのですが、それでは親子の信頼関係が失われてしまいます。
お子さまにはありのまま、きちんと正直に話をすることが一番です。子どもでも、誠意をもって丁寧に話せばわかります。
たとえば「○○ちゃんのお口のなかには、いま、虫さんがいてね、ママはどうすることもできないから、歯医者さんに行って退治してもらいましょう」などと説明するのです。アリのほうがわかりやすければ「お口のなかにアリさんがいる」でもいいでしょう。
そのときには、「痛くしないようにママから先生にお願いするから、まかせてね」と、安心させる一言も添えましょう。私も「ママとお約束したから、絶対に痛くしないよ」と、ママのお芝居に快くつき合います。

Q

診療室には親も入れますか?

A

ご一緒に入ることができます。

当院ではお子さまと一緒に診察室に入ることもできますが、お子さまお一人で診察室に入る場合もたくさんあります。
「うちの子は私がいないとだめだから・・・・・・」と、ほとんどのママが言います。しかし子供というのは、ママが思っている以上に強いものです。ママがいるとどうしても甘えが出てしまいますが、いったん離れてしまえば「がんばるモード」に入り、見違えるほどしっかりとふるまい始めるのです。幼稚園でも、3歳児ばかりのクラスが、ママのいないところでちゃんと成り立っていますよね。
当クリニックでは、3歳のお子さまから「母子分離」の診療をお勧めしています。個人差はあるものの、だいたい3歳ぐらいから、会話のキャッチボールができるようになるからです。それができるお子さまには一人で診療室に入ってきてもらいます。またポイントごとに親ごさんにも入室いただいて、実際に治療風景を見てもらった後、説明を行うためご心配ありません。

Q

甘いものを食べたがって困ります。

A

各ご家庭でルールを作って食べればよいのではないでしょうか。

ママのなかには、お子さまにむし歯をつくらせないように、チョコレートやジュースを一切与えない方がいます。しかし現代の消費社会でそれを貫くのはなかなか難しいことではないでしょうか。スーパーに行けばお菓子がいっぱいありますし、テレビコマーシャルも流れます。どんなお菓子もOKというお友だちの家に遊びに行くこともあるでしょう。それに子どもだって大人と同様、チョコレートは大好きではないでしょうか。
いろいろな考え方がありますが、私自身は、たまには食べさせてもかまわないと思っています。大事なのは、食べさせすぎないことと、歯のケアをきちんとしていくことです。そのためには、沢山のチョコレートやお菓子が常備されていたり、冷蔵庫にジュースがずらっと並んでいたりするような家庭環境を作らないよう、気をつけることも大切です。
全面的に禁止しなくても、節度をもって食べさせていればいいのです。たとえば「このお菓子を買って」と言われたら、すぐには買い与えず「じゃあこれはいついつ買おうね」と決める。これはお子さまにとって「待つ練習」になります。
「食べてもいいけど、食べ終わったらママに歯磨きさせてね。お口の中にお虫が入ってきたらいやでしょう?」という導き方もいいでしょう。これは「約束する練習」になります。
親がこのようなスタンスでいれば、「甘いもの」が、大事なことを教える格好の教材になります。
ちなみにわが家では、2人の子どもたちにチョコレートやジュースなどは特に禁止していませんでした。でもむし歯がないまま成長しています。

Q

「仕上げ磨き」はいつまで必要ですか?

A

未就学のお子さま(小学校入学前)には、仕上げ磨きをしてあげてください。

まだ小さいので、本人の歯磨きだけではどうしても磨き残しができてしまいます。
小学生になったお子さまは、毎日の仕上げ磨きがだんだんと困難になってきます。しかし、目は配ってあげていてください。そして時々、歯の状態のチェックも兼ねて、できるだけ仕上げ磨きをしてあげるといいでしょう。
何歳まで続けたらいいのかとよく聞かれますが、それはお子さまや家庭環境によって異なります。ただ、チェックをしたタイミングに「この磨き方なら大丈夫」とママが確信できたら、少しずつ本人に任せてもいいのではないでしょうか。
大事なのは、自分の子どもの歯磨きのクセを知っておくことです。どこを磨くのが苦手で、どこをよく磨き残しているか。そこを十分に磨けるようになるには、何をどう教えてあげたらいいのか。そこまでクリアできたら「仕上げ磨き」は卒業です。+:。(ノ^∇^)ノ゚.+:。
本人が正しく磨けるようになる前に、「もう小学生だから」「高学年になったから」という理由だけで本人まかせにするのは少し心配ですね。でもお母様方もお忙しいので、仕上げ磨きができなくて不安になれば、是非いらしてくださいね。

Q

矯正治療を安く済ませることはできますか?

A

小児矯正は大人になって行う矯正治療よりも費用を抑えられる場合が多いです。

小児歯科矯正治療をおこなう目的は、お子さまが大人になってから本格的な矯正治療をしなくても済むようにすることです。もちろんそれでも、大人になってまた矯正治療が必要になる場合もありますが、小児歯科矯正でよい土台を作ったあとならば、より軽い治療で済むはずです。目先だけを見れば確かにある程度の出費はありますが、お子さまの一生というトータルで考えるようにしてください。それに、小児歯科矯正の料金は、大人の一般歯科矯正ほど高額にはなりません。

Q

矯正治療を早く済ませることはできますか?

A

これは難しいです。

小児歯科矯正が、お子さまの成長を利用しておこなうものである以上、成長期の間はずっと、歯並びを注意してみていく必要があるのです。とは言え、その間じゅうずっと装置をつけていなければならないわけではありません。必要なときには装置をとり外せますし、治療によってはお休みの期間もあります。だからそれほど窮屈に考えなくてもいいでしょう。
一般的に言うと、まじめに装置をつけているお子さまは、治りも早いです。日本人は適応能力が高いので、比較的まじめにつけていられるお子さまが多いようです。
ただし、指しゃぶりや、下唇を噛むなどの習癖が原因となっている場合は、治療が長引く傾向があります。これらについては、クセを直さず歯並びだけ治しても意味はありません。一方でクセを直す努力というのが絶対に必要です。
ただ、歯並びを治さないとクセも直らないということも言えます。まるで「ニワトリが先か、卵が先か」のような難しさのある問題なのです。

Q

子どもの矯正治療を考えているけど小児歯科、矯正歯科どちらに行けばいいの?

A

迷われた際には一度ご相談にいらして下さい。

お子さまのお口の中を診させて頂ければ、小児歯科での矯正治療が可能かどうかを判断をすることができます。
場合によっては、矯正専門の歯科医院で治療を受けることをお勧めすることもあります。
費用に関して、当院に通われていて途中から別の歯科医院で矯正治療を受ける場合は、その間当院でかかった治療費を差し引いた形で引き継ぎ、治療を受けることができるよう連携をとっています。ご安心下さい。

Q

「受け口」の治療は、早く始めれば早く終わるのですか?

A

できるだけ早期に始めたほうがいいです。

ただ、早く始めたからと言って早く終わるわけでもありません。
「受け口」には骨格の成長が深くかかわっており、矯正も成長を考え合わせながらおこなうので、どうしても長い期間が必要となるのです。
たとえば幼稚園から始めた場合、小学校に入るころにはたいてい噛み合わせが正しくなるので、そこで治療はいったんお休みになります。しかし、男の子の場合は中1、女の子の場合は小5ぐらいから、再開しなければなりません。
なぜなら、この年頃から身長がぐっと伸び始めるからです。身長だけでなく全身の骨が著しく成長する時期なので、下あごもぐっと前に出てきてしまいます。
そうは言っても、一生にかかわる大事なことだと思えば、子ども時代にがんばることは、大いに意義のあることだと言えます。またこの頃から反抗期に入ってくるお子さまも多いため、当クリニックではカウンセリングを含めた心のケアにも取り組んでいます。

Q

小児歯科では何歳まで診てもらえるのですか?

A

これと言った決まりはありませんが、私自身は、「第二大臼歯」が生えてくる中学生ぐらいまでではないかと思っています。

「第二大臼歯」とは、前からかぞえて7番目の永久歯のこと。11~13歳に生えてくるため「12歳臼歯」とも呼ばれます。この歯が生え揃うと全ての歯が揃ったことになり永久歯列が完成します。これらが正常に機能しはじめると小児歯科は卒業です。
ただ、当クリニックの場合は一般歯科も行っていますので、この年齢を過ぎても引き続き来院されています。開業から十数年がたちますが、小児矯正で通っていた方が、ママになって赤ちゃんを連れていらっしゃることもあって、それってちょっと嬉しいですね。

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